今日はこれ聴いた。

聴いた音楽について書くブログ。

名刺代わりの①UNISON SQUARE GARDEN『UNISON SQUARE GARDEN』

半年以上ぶりにこのブログを掘り起こしたので、過去の記事を自分で読み返したりもしました。今年の宇多田ヒカルとか今全く聴いてないな。リリース時、観測範囲でもすごい数の言及がされてたので自分も聴いてみるか〜とサブスクでチェックして、一通り聴いて満足した/結局ハマらなかったんですよね。年末にまた批評とか見られるのかな。こうして振り返ると今年はなんかトピック多かった気がして、そのぶんいろんなことも忘れてそう。毎年こうだっけ?

 

自分にとっての宇多田ヒカル『BADモード』とかまさになんですが、こういう「自分がインターネット経由で仕入れた(ミーハー的とも言い換えられそうな)音楽」にやや懐疑的になり始めていて、自分だけのリスニング体験から起こる物語や文脈をもう少し大切にしてあげた方が自分は楽しいのではないかと最近はよく思っています。無論好きな音楽ならどこから入ってこようが自分の文脈に組み込まれていくんですが。懐疑的というか、あんまりハマらなかった音楽を「でも巷でいいって言われてるしな」と無理やり自分のライブラリに捩じ込んでも仕方ないな(繰り返し聴かないと分からんことも多々ありますがそれはそれ)という感覚があり、その前に自分のライブラリに貼ってあるラベルを確認したくなったのも名刺代わりのアルバムについて書こうと考えた理由でした。なんか当たり前のことしか言ってない気もするな。

 

というわけで今回からはその本編です。何枚書くか、この書き出しの時点では一切決めてませんが、どのアルバムについてもそれなりの文量になりそうので一枚ずつ記事を分けて書こうと思います。

 

UNISON SQUARE GARDENUNISON SQUARE GARDEN


自分が一番好きなバンドはUNISON SQUARE GARDENです。何年も聴き続けて、さすがにもう一番は揺らがないものになりつつあります。ロックバンドってカッコいいな〜と思い続けているのはこのバンドのせいでありこのバンドのおかげ。

自分の名刺代わりのアルバムを全部ユニゾンにしてしまいたいくらい敬愛しているバンドなんですが、流石にそれは面白くないので、今回は一枚だけ選びました。

 

自分の好みとユニゾンの楽曲は癒着しすぎており、グラデーションこそあれどどの曲もどのアルバムも好きで当たり前なため、選出基準は〝体験〟になります。すなわち「ベースとドラムってかっこい〜!」「アルバムの曲順に聴くのってたのし〜!」という発見です。2011年に「オリオンをなぞる」でユニゾンを知ったあと、遡ってこのアルバムをたまたま聴く以前/以後で自分の音楽の聴き方は完全に変わったんですが、特に曲順への執着はこのアルバムがきっかけ。曲Aの次に曲Bのイントロがくる気持ち良さやロマン、ここしかないでしょという必然性。そういう作り手の意志や狙いまで考えるようになった大事なアルバムです。「カラクリカルカレ」→「センチメンタルピリオド」の曲間ゼロ秒は言わずもがなですが、個人的には「WINDOW開ける」→「マスターボリューム」のヒリついたムードが続く流れに毎回痺れています。

 

あと、この頃のアルバムの曲を最新曲と並べても、全然見劣りしないという、ユニゾンの根本的な部分での変わらなさが感じられるところも大好き。「箱庭ロック・ショー」がインディーズの頃からあること、そして今もライブで大活躍していること、すごすぎる。

「kaleido proud fiesta」のツアーでも会場を大いに沸かせていましたが、「初期曲だから」という興奮ではない、「こんな良い曲をこんな序盤にやっていいんですか!?」という熱狂が渦巻いていましたね。